2011/05/28
HONDA スクーター ライブDIO・S ?年式 FA34 がやってきた。
親が乗っていたのだが、スピードが上がらないらしくて、バイク屋に持っていくとクラッチがだめになっていて、修理すると2万円掛かると言われたそうな。
2万も掛けて修理するよりは4ストのスクーターを買ったほうがガソリン代も安くなるんじゃないか。ってんで、同じくHONDAのトゥデイを早速購入。いらなくなったDIO・S我が家にやって来ることになった。
4月10日
実家にとりに行くと、確かにスピードが40km/hまでしか上がらない。出だしも遅い。
40キロも出せるんなら乗って帰っちゃおうと思い出発する。家までは20kmだ。
ちょっとした上り坂ではエンジン全開でも30km/hを下回る。後続の原付には邪魔扱いされるし、自転車にも抜かれる。横を通りすぎる車との速度差は結構怖い。法律遵守しているとかえって危険なことが再確認できた。
4月11日
変速ケースを開けてみると(ライブDIOは3つのエアクリーナーのパーツをはずさないとケースが外せない。以前乗っていたスズキのLET'2は5箇所ほどボルトを抜けばよかったので、結構面倒だ)クラッチシューがぐらぐらしている。しかも外れかけているようだ。
これでは、クラッチが滑るはずだ。
わかりにくいが、クラッチシューがアウターから外れている
ネットでクラッチシュー(正確にはクラッチアッセンブリとかクラッチASSYだそうだ)を探すと、ヤフオクで2〜3千円くらいで手に入る模様。
ところがライブDIOのJとSに適合するものは出回っておらず、純正のパーツを取り寄せるしかないらしい。(規制前のクラッチシューは3枚で規制後は2枚に変更されていた。2枚のものは安い社外品のクラッチシューは無いらしい。)
4月13日
ネットで純正部品を通販しているお店に問い合わせるとクラッチ部一式で¥8650との事。
早速発注する。
プレート
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ウエイトセット
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6mmサークリップ(Eリングとも言うかな)
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6mmワッシャー
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スプリング
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ラバーダンパー
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組み立てるとこうなる
クラッチシューが2枚
4月15日
プーリーをはずすための工具(プーリーホルダー)とクラッチのナットをはずすためのレンチ(クラッチナットレンチ)を楽天で発注する。
4月16日
その間、自転車で移動していたが、必要があってDIOに乗ることに・・・
前は40キロは出ていたのが30がやっとになり、5kmほど走るとギュワーンと異音が変速ケースから聞こえてくる。それになんだか変速ケースが異様に熱い。
うっすらと煙のようなものが出ている。おそらくクラッチが半クラ状態で空回りしているために加熱しすぎているんだろう。と、思いつつも目的地に近づいたのでそのまま騙しながら走る。
後、100mってとこで「バチッ!」という音と共にエンジンだけが空回りして止まってしまった。前にも一度経験していたのだが、ベルト切れを起こしてしまったようだ。
急遽、ベルトも手配することになる。 強化ベルとなるものを楽天で発注。
4月20日
全ての材料が揃ったとこで、変速ケースを開けてみると、見事にベルトがちぎれてプーリーにからまり込んでいる。
ちぎれたベルトがフロント側のプーリーに巻き込んでいる
ケースの内側はちぎれたゴムやゴムのカスでドロドロだ
クラッチアウターをプーリーホルダーで固定してレンチを回すがかなり硬い。足で勢いよく踏んづけると、レンチが外れてナットをなめてしまった。
ちょっと分かりづらいが角が潰れている
これ以上やると深みにはまってしましそうなので、CRC-556をスプレーしてから一旦変速ケースを元に戻す。
今更バイク屋に持っていくのもカッコ悪いので何とか自分でやれるとこまでやってみようと、ネットでなめたナットの対策を調べることにする。
ナットカッターやインパクトレンチなるものが有効だと書いてある。
また工具買うんかい。(←ええかげんにせえよ〜)
4月21日
いろいろ調べた結果、インパクトレンチを選択することにした。Amazonが最安なので発注。これでダメならあきらめてバイク屋に持っていこう。
4月25日
インパクトレンチ到着〜♪ 早速作業に取り掛かるが、付属のレンチには14mmソケットがない。手持ちの14mmソケットをつけようとしたが、ソケットの差込側のサイズが違うので使えない。(なんてこったー! 手持ちは9.5mmでインパクトレンチは12.7mm)
ホームセンターで差込角12.7mmの14mmソケットを購入する。(←ややこしい)
このとき買ったのと同じインパクトレンチを売っていたので値段を見ると6000円もしている。
俺ってまだまだラッキ〜♪(どこまでポジティブ野郎なんだろう。)
インパクトレンチでクラッチのなめたナットをはずしてみる。 ガキーン、ガキーン、ガキーンと3回ほどの衝撃の後ナットがスルスルと簡単に外れてくれた。
プーリー側のナットは付属の17mmソケットで同様に簡単に外せた。
サイトによってはインパクトレンチはクランクシャフトを曲げてしまうので使わないほうが良い。と、言っているが真っ直ぐにソケットを差し込んで使えば問題ないと思う。
それに、プーリーホルダーを使わなくでもインパクトレンチのみで緩めることができるので、「プーリーホルダー買う必要ないがな!」で、ある。
まったくあの苦労はなんだったんだろう。ぐらいの簡単さだ。もっと早くにキミに出会ってれば良かった。
クラッチアウターをはずすとクラッチインナーが出てくるが、クラッチシューが固定されておらずに完全に外れている。本来クラッチシューを止めているはずのEリングが無くどこかに言ってしまっているようだ。
クラッチシューを交換交換するためセンターナットを外そうとしたが、セッ、センターナットが無い! 本来センターナットがあるべき場所には針金でできたリングがある。
いろんなサイトでDIO・Sはコストダウンのために部品が簡素化されているとの指摘を目にしていたが、ここにも簡素化が行われていたとは・・・
センターナットを外すための専用レンチまで買ったのに〜
センターナットが無いがな〜
通常のセンターナットの外し方は多くのサイトで紹介されているが、この形のものはどこにも外し方が書いていない。下手に分解して取り返しのつかない事になったらどうしようかと数分ほど考えたが、ここまで来たのでやるしかないでしょう。
センターナットの外し方と同様に足で押さえてキリでリング(形からするとGリングってとこですか)を少しずつこじって外すことができた。
Gリングとでも名付けよう
新しい部品に交換して組み込む。トルクカムのつめがプラスチックの窓から出るようにして先ほどのリングをはめる。
トルクカムのつめ
トルクカムのつめがプラスチックの窓から見えるようにセットする
ナットの締め付けトルクは分からないのでインパクトレンチで3回ほどガキーンを繰り返したところで、ソケットレンチで緩みが無いか確認する。
変速ケースとエアクリーナーBOXを被せて終了。
試乗してみると平地で55km/h位まで出ているので、こんなもんだろうな。ただし出だしがすごく遅い。上り坂では35km/hがやっとだ。規制後だからこんなものなのか?
5月16日
エアクリーナーのスポンジを交換した。出だしと上り坂でのスピードがアップした。
マフラーも手入れすると更に良くなるんだろうな。
とりあえずはこのままで様子を見よう。
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(失敗したり、ケガしても責任取れませんので・・・)